私のハワイ<ホノルル>での滞在の仕方
宮田達夫
ハワイのホノルルでロングステイを始めた頃は、土地カンもなく
知人がクヒオ通りに面したところでコンドミニアムを管理運営していたので
ここを利用してきた。
ある時、偶然ビーチウォークのブレイカ−ズホテルを知り、ここに宿泊したところ
アドバイザーの相馬康成さんが作家の陳舜臣さんのファンであり、
ジェネラルマネージャーのエセル・ナダさんが、
ホテルが出来た50年前からここで働いていること、
しかもこのホテルがハワイ・ホノルルでも珍しい木造二階建てのハワイ風で、
50年前と少しも変わっていないこと、
さらに、ここの経営が裏千家であることで、茶室があり、
水曜日と金曜日は茶室が公開されていることなどを知った。部屋数約60室。
朝早く到着してもすぐに部屋に入れる。
プールをはさんで客室があり、
ゲストはプールサイドでゆっくりとホノルルでは珍しい異空間を楽しむ事ができる。
奥にはバーがあり<王様のわがままメニュー>(参照)バーテンのトムさんがいて、
美味しいロコモコやBLTS、ハンバーガーが食べられる。
この異空間、英語で「サスペンデッド エリヤ」というらしいが、
本当に夕方そよ風に吹かれてプールサイドでビールを飲むと、癒しの空間を感じる。
ハワイの人でもびっくりだ。
部屋で料理も出来るので、米の国宝をマーケットで買い、
炊飯器で炊けば毎日美味しいご飯が楽しめる。
もちろん、一応食器も揃っている。
毎日タオルを替えてくれて、部屋を掃除してくれて、
トイレットペーパー、キッチンペーパーの取替えも。
これだけでコンドミニアムで過ごすよりずっとお得である。
セキュリティも万全だ。しかもコーヒーが朝から夜まで只で飲める。
スタッフもインチメイトで、ここにいると自分の家にいる気持ちになる。
近くにはハレクラニホテルはじめ、ABCストアーが目の前にあり、
免税店もカラカウア通りもすぐだ。
ビーチも歩いて3分、ヒルトンホテルも徒歩20分。
ビーチウォークとサラトガ通りに挟まれており、郵便局も目の前というロケーションだ。
新聞もハレクラニに行けば日経新聞、読売新聞などが只で読める。
新聞代もロングステイしていると馬鹿にならない。

さて、ここからアラモアナショッピングセンターに行くのは
免税店から出ている西回りの無料バスに乗り、アラモアナホテルで下車すればいい。
帰りも然り。
私の小学校からの友人、吉田昭さんがホノルルに住んでいるお陰で
ゴルフは友人がメンバーの素晴らしいゴルフ場に。
ここはビジター50ドル4セントでプレイが出来る。
ローカルの友人と他のゴルフ場に行くとローカルフィーで出来る恩恵にあずかれる。
生活の知恵であろう。
ゴルフバッグは一揃え、別の知人の家に置いてあり、私がホノルルに到着すると
この知人が車でバッグと炊飯器とラジオを積んで迎えに来てくれる。
日用品も置いてあるので、気持ちは楽だ。

買い物は品によりけりであるが、「タイムスマーケット」へ。
ここは以前は米国の最高の肉ブラックアンガスがあったが、買収されて
今はその肉は置いていないが、一応それに近い肉がある。
その肉でも味はいいし、値段が日本とは比較にならないほど安い。
コーヒーはモロカイコーヒーが美味しい。これもタイムスで買う。
野菜は9丁目の角にある八百屋で、
ここにはパパイヤでも、美味しいと言われるカフクのパパイヤがある。
少々値段は高いが問題ではない。
酸味があるアップルバナナもここで。
これを食べると普通のバナナは食べられない。
大根も買い、持参のおろし器でおろす。
すね肉も安いし、シチューにするには最適でBESTの
「Traditional BEEF STEW SEASONING」のパウダーを
「タイムススーパーマーケット」で買い、トマトの缶詰を入れ煮込むのだ。

ワイキキ近くでは動物園の近くの広場で毎水曜日朝10時から市場が開かれる。
良いものが安くあり、10時きっかりに笛が鳴り、始まるが
知っている人は欲しい品を手で押さえて、笛が鳴るのを待っている。
ちょっと変わったものなら「スターマーケット」がいいが、車がないと行けない。
クヒオ通りにある「パントリーストアー」は近くていいが、少々高い。観光客が多いだけに。
毎日あちこち歩いて店をのぞいて、いろいろと話を聞いたり見たりしないとハワイは面白くない。
お知り会いになった一人がロイヤルハワイアンホテルの中で、「ヘレン」という店をしている人。
このご婦人はピンクのスーツで帽子をかぶり、まさにマレーネ・ディートリッヒだ。
ここでお喋りしていると英会話の勉強にもなる。
ロイヤルハワイアンホテルのマイタイバーもいい。
黙って便所にいけるのは、ここだけ。あとのホテルはみな鍵がかかっている。

面白いのはブランド店等での特価品を探すことだ。
ヒルトンホテルにある「おかだ屋」あたりがなかなか良いものがある。
良いものが抜群に安い値段で買える時は買いだめしておくと、
クリスマスなどのプレゼントに使える。
ビーチを歩くのも面白い。
これもいつも同じところを歩くのではなく、方向を変えると気分転換にもなる。
サンセットを見るならカイマナビーチホテルがいい。
2階にあるレストランみやこの外のバルコニーから見る夕日は素晴らしい。
ビール片手に乙なもの。
1階のサンセットバーからもいい。
ここのレストランには大木があり、
ジョージ・スチーブンスンがこの木の下で「宝島」を書いたと伝えれている。
ここでの食事も日本では味わえないゆとりがある。
ハワイに来て必ず行くのが「コスコ」だ。
巨大ストアーでここで下着はじめチョコなど購入。
ハーシーのチョコが大袋で5ドル、ビーフジャーキーが市価10ドルが半値とか楽しい。
ここでホットドックを食べるとコーラが只とか。
但し、メンバーの人と行かないと入れない。
パスポートを見せて5ドル払い、臨時会員というのもある。
銀行も忘れてはいけない。
少なくとも金利が下がったといってもまだ日本よりいい。
すぐ使わない金があれば2年か3年の定期、米国ではCDというが、
預金をしておけば滞在費くらいは利息で賄えれるから。

空港に行くにはシダタクシーを使うと、チップなしの12ドルで行ける。
とにかく利用できるものは利用しなくては。
うまくするとワイキキショッピングプラザの3階に行くと、
ティーシャツがべらぼうに安い値段で買える。
これをパジャマ代わりにする。
最近はアラモアナの近くに「ROSS」という店が出来て、
運がよければブランドものが三分の一の値段で買える。
2時間くらいかけてじっくり探すのだ。
食べ放題の「TODAI」という店もあるが、17ドルと高い(?)。
ハワイでも探せばまだまだ新しい店が出来ており、開拓精神があれば楽しい。
何と言ってもビール持込みの店「リトルビレッジ」中華料理店が美味で気楽だ。
場所はスミスストリート1113だ。
カエルワに行くと「ブレント」というコンビーフのうまい店もある。
カパフルには「サンライズ」という沖縄料理の店がある。
気楽で安いからいい。いずれも酒持込みの店だ。
ブラックアンガス肉は「ルウスス クリスステーキハウス」に行くと
最高の肉がリブが26ドルで食べられる。この店は全米にある。
ベガスでも食べたら同じ味。
面白いのは、この肉になぜかアロハ醤油が合うし、
店にちゃんと置いてあり、アロハ醤油で通じる。
津波も英語なら、味覚のうまみも英語です。
住んでいる人達を会話をしていくと、住めば都どころか楽しく過ごせる秘訣。
ぼけの防止とも言われる。

他島に行くのも日本のアロハ航空の支店に行くと、安い回数券がある。
さらにハワイから米国本土に行くのも、ここから航空券を買うとファーストクラスが安く買える。
私はブレイカーズホテルを知ってからハワイがものすごく身近になり、
ちょっとそこという感じになった。
ホノルルはとにかく歩くこと、歩いて楽しみが倍増するところだ。
ハワイが今さらに良いという人は本当のハワイを知らない人で、
ここは夢のアイランド。
昔から世界の中で一番のところ。

THR BREAKERS HOTEL  Tel:808-923-3181 Fax:808-923-7174

<補足>もう一つする事がある。
それはボランティアで1998年に天理文化センター内の天理文庫内に創った
「陳舜臣文庫」と「タカラヅカレビューライブラリー」の充実を図る仕事で、ここを訪問する。

Hawaii Tenri Bunko
2236 Nuuanu Ave. Honolulu,HI 96817  Tel:808-538-7671

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